麻生総理の所信表明を読んで。
大変恐縮だが、アゲアシをとらせていただく。
民主党に対し異例の「逆質問」する形態をとったことに対して
一部御用学者が、「初めての試み」であることに対して評価している。
私には、劣勢な衆議院選挙を少しでも有利にしようとする姑息な魂胆しか見えない。
日本を取り巻く経済・社会保障・環境・紛争等の問題山積みの船出に、
彼の所信表明はあまりにも抽象的である。
国民が一番気になる年金問題について、
「年金などの社会保障の財源をどう安定させるか、その道筋を明確化すべく、検討を急ぎます。」
・・・検討の時期はとっくに過ぎております。
長寿医療制度について、
「高齢者に納得していただけるよう、1年を目途に、必要な見直しを検討します。」
・・・検討している間にも、苦しんでいるお年寄りがたくさんいることを、お忘れのようですが・・・。
派遣問題について
「困っている若者に自立を促し、そして手を差し伸べます。そのための、若者を支援する新法も検討します。最低賃金の引き上げと、労働者派遣制度の見直しも進めます。」
・・・どのような見直し策をお考えなのでしょうか?
行政改革について
「簡素にして国民に温かい政府を、わたしはつくりたいと存じます。地方自治体にも、それを求めます。わたしは、その実現のため、現場も含め、公務員諸君に粉骨砕身、働いてもらいます。国家、国民のために働くことを喜びとしてほしい。官僚とは、わたしとわたしの内閣にとって、敵ではありません。しかし、信賞必罰で臨みます。」
・・・それは無理です。公務員が粉骨砕身、国民の為に働くだろうなどとお考えになっていること自体、
お笑い草です。社会保険庁の職員を全て処分してから、そのような発言をすれば、まだ、説得力があります。
国民が一国の総理から聞きたいのは、
何を、いつまでに、どのように、山積み問題を
解決するのかという、具体的な宣言である。
彼のあまりにも具体性に欠けた所信表明では、「やろうと思ったんだけど、野党が拒否するから出来なかったんだよ。」という、今まで繰り返されてきた、退陣時の言い訳までも鮮明に映像として想像できる。
穿った見方をすれば、「どうせ短期政権だから、こんなもんでいいか。」
といったお考えのもとの所信表明なのか。
全体的に何の問題もないように思えるが、強い意志と、気持ちが全く感じられない。
この所信表明では、自民党の信頼回復には程遠い。
キムタク主演の「CHANGE」をレンタルビデオ屋にでも行って観てから、
もう一度やり直しをさせてもらった方がよろしいんじゃない?
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